
箕面市立船場図書館が、「Library of the Year2025」で優秀賞に選ばれました。
この賞は、全国各地の図書館をはじめ、知的情報資源に関わる機関・組織・個人などが行っている先進的な取り組みを対象に、NPO「知的資源イニシアティブ(IRI)」が授与する賞です。2006年に第1回が実施されて以来、今年で20回目を迎えます。
今回、箕面市立船場図書館は、大学図書館と市立図書館の一体的運営による社会連携の取り組みが評価されました。船場図書館は、大阪大学が指定管理者として運営し、市立図書館と大学図書館の機能を融合させた新しいスタイルの図書館です。市民は、一般図書を始めとする市立図書館の本を自由に借りられるほか、利用者登録をすれば大学が所蔵する専門書や研究資料なども貸し出しを受けることができます。
このような「一体的な運営」という特性を生かし、市民と大学、地域をつなぐ拠点として多様な活動を展開。大学の教員や学生、地域団体との協働による取り組みが高く評価されました。
また、静かな図書館に加えて、小さなお子さんが話をしたり、絵本の読み聞かせを行ったりできる「にぎやかエリア」(トップ写真)や、貸し出し前の本を読みながらコーヒーを楽しめるカフェエリアも好評です。


檜原啓一館長は「市民に愛され、誇りに思っていただける図書館をめざし、利用者ニーズの把握と、箕面市立図書館や大阪大学、地域団体との連携をさらに強化して、事業展開を進めていきたい」と今後の展望を話しました。



今後、船場図書館を含む全国4件の受賞ノミネート館は、10月24日に横浜で行われる図書館総合展フォーラムでの最終選考会に臨み、大賞が決定されます。
(2025/10/28加筆)
図書館総合展フォーラムでの選考の結果、船場図書館の取り組みは惜しくも大賞には届きませんでしたが、優秀賞という高い評価を受けています。今回の大賞は「オーテピア高知図書館と高知県図書館振興計画の両輪での推進」が。オーディエンス賞に「新庄・最上地区の「地域まるごと学び場プラン」」が選ばれました。
☆箕面市立船場図書館公式サイト
場所:箕面市立船場図書館
