
南アジアの詩と音楽を楽しむイベント「詩と音楽の小箱~南アジアの詩と音楽~」が、6月15日(日曜日)、箕面市立船場図書館で行われました。
大阪大学大学院人文学研究科特任教員で、かつてインドに存在した「ムガル王朝」出身の、ズィヤー・ウル・ハサンさん、同研究科教授の北田信さん、タブラ奏者の高根忠司さんが出演し、南アジアのみやびな言語であるウルドゥー語の詩を朗読したほか、現地の弦楽器「サロード」と、打楽器「タブラ」による、古典音楽を披露しました。



歴史的にウルドゥー語は、南アジア地域(インド亜大陸)の共通語としての役割を担っており、インドやパキスタン以外でも、ネパール、バングラデシュ、モルディヴなどの国でも、話せば理解してもらえるそうです。
また、インドの古典音楽は、元々、神々に捧げるものだったところから始まり、11世紀頃からペルシャなど西側の影響を受けて融合し、南アジアで演奏されてきたそうです。
質問タイムでは、参加者から「ウルドゥー語は、ヒンディー語やアラビア語の影響をどのように受けているのか」「詩に込められた宗教的な意味はあるか」などといった質問があり、そんほか、楽器を実際に触ることができる貴重な時間もありました。

参加したかたは「ウルドゥー語は響きがかっこいいです。言葉も音楽も、伝統文化として素敵でした」などと話していました。
場所:箕面市立船場図書館