願いよ天へ届け!箕面山瀧安寺の「採燈大護摩供」
箕面山瀧安寺では、毎年、4月15日、7月7日、11月7日に、関西の山伏が集まり、参拝者の願いを護摩木に添えて不動明王に届ける護摩法要「採燈大護摩供(さいとうだいごまく)」が行われています。
4月15日(火曜日)は、冬季は閉じていた行者堂の戸を開ける「戸開法要(とあけほうよう)」も行われました。1300年以上の歴史があり、山伏の一年の修業の始まりの儀式です。
午前10時、阪急箕面駅前を出発し、瀧安寺まで山伏がほら貝を吹きながら歩く「山伏大行列」が行われ、行者堂での戸開法要に続いて、護摩道場と呼ばれる場所で、いよいよ採燈大護摩供。山伏の守護神と言われる不動明王に、願いごとを煙とともに天にあげていきます。
山伏問答、法弓などの儀式のあと、高く積まれたヒバに火が付けられると、まるで龍のように空高く煙が立ちのぼっていきました。
参拝者は「よく煙があがるときと、そうでないときがあり、毎回ようすが違います。神秘的です」などと話していました。
次回の「採燈大護摩供」は、7月7日です。燃え上がる炎と、空高く上がる煙、そして、山伏のほら貝が響き渡るようすは、箕面を代表する伝統行事の一つになっています。
場所:箕面山瀧安寺
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滝道を山伏大行列
行者堂の戸開法要