郷土資料館リニューアルオープン特別企画「箕面の至宝展」が開催中
箕面市立郷土資料館の移転・リニューアルオープンを記念して、7月7日(日曜日)まで、「箕面の至宝展 中尊寺経と八天石蔵」が開催されています。
「中尊寺経」の「紺紙金銀字交書一切経(こんしきんぎんじこうしょいっさいきょう)」は、箕面山瀧安寺に古くから伝わるもので、平成15(2003)年に行われた京都国立博物館の調査により、1126年に奥州の豪族・藤原清衡が平泉の中尊寺に5,400巻奉納した一部と判明しています。
紺色の紙に銀色の罫線を引き、金字と銀字で交互に写経され、表紙の見返しには金銀の豪華な仏画が描かれていて、国宝級の至宝を間近で見ることができる貴重な機会です。
また、中尊寺経の表紙見返しの豪華な仏画が大きく展示されていたり、平成26年・27年度に修復した(公益財団法人朝日新聞文化財団の文化財保護助成)ようすが分かるパネルも展示されています。
さらに、勝尾寺が寺領の境界を明示するために造った鎌倉時代の8つの石蔵「八天石蔵」の所在地の地図や、仏像画像のパネルなどが展示されているコーナーもあります。原寸大画像の増長天王像などがあり、実物をイメージしやすい展示となっています。
見どころは、「勝尾寺文書」の原寸大資料、「萱野郷政所書状」「右馬寮牧沙汰人経真書状」など5通です。地域住民と寺、それぞれの言い分から、その時代を生きていた人の息吹を感じることができます。いずれの文書にも、要約された見出しと現代語訳があり、分かりやすく展示されています。
同資料館学芸員の馬場淳士さんは「なかなか見る機会がない箕面市に伝わる至宝を、ぜひご覧ください」と来場を呼びかけています。
●企画展「箕面の至宝展~中尊寺経と八天石蔵~」
開催日時:2024年5月17日(金)~7月7日(日)午前10時~午後5時 ※毎週月曜日休館
場所:箕面市立郷土資料館(船場西3-8-22 市役所第二別館2階)TEL072-736-9370
費用:無料
休館日:毎週月曜日及び年末年始(12月29日~1月3日)※月曜日が祝・休日の場合は翌平日
場所:箕面市立郷土資料館