箕面公園昆虫館で「甲虫」をテーマにした企画展が開催中
昆虫の宝庫 箕面の森にある大阪府営の箕面公園昆虫館では、5月12日(水曜日)から、企画展「ー39万種、驚異の多様性ー『甲虫』」が始まりました(9月9日(月曜日)まで)。
甲虫とは、カブトムシやクワガタのように、前翅が固いものを指します。現在、地球上にいる生物は約200万種以上と言われており、その半分の約110万種が昆虫で、さらにその中の39万種が甲虫です。この企画展「甲虫」では、世界の甲虫から462種1327点の標本を厳選して展示しています。
昆虫が地上に登場したのは4~5億年前。甲虫はその初期、石炭紀にはすでに存在しており、今地球にいる種類の甲虫のほとんどが、白亜紀にはすでに出そろっているのだとか。つまり、途中で滅びることなく、ずっと生き延び続けているということです。
また、甲虫は数の多さだけではなく、多様性が大きな特徴です。同じ「甲虫」に分類されていても、姿形、大きさ、色、あらゆる面で多種多様です。胡麻の粒より小さい甲虫もいれば、大人の手のひらサイズの甲虫もいます。色も、黒、茶色、緑、黄金に輝くものなどさまざま。「何のために、こんな形をしているのだろう」と思うほど装飾的な形の甲虫もいて、来館者からは驚きの声があがっていました。
企画展が変わるたびに訪れているという地元のかたは、渦を巻くような形に展示されている甲虫の集合標本に「すごいね」と目を見張っていました。
また、新婚旅行でアメリカから訪れたご夫婦は「昆虫はおもしろいです。残念ながらロサンゼルスではあまり昆虫を見る機会はありません。この企画展は、種類も数も多くて、楽しいです」と喜んでいました。
この機会に、多様な甲虫の仲間たちをじっくりご覧ください。また、昆虫館だけでなく、滝道の散歩や箕面川床と合わせて、初夏の箕面をぜひ楽しんでください。
■箕面公園昆虫館企画展「ー39万種、驚異の多様性ー『甲虫』」
開催日:2024年5月15日(水曜日)~9月9日(月曜日)
開館時間:午前10時~午後5時(最終入館受付は午後4時30分まで)
休館日:火曜(祝日の場合は開館し、翌平日が休館)※7月16日~8月31日は全日開館
☆箕面公園昆虫館の公式サイト
場所:箕面公園昆虫館