ラジオで「命のパスポート」シリーズ148・家具の転倒から命を守る
箕面市の広報紙「もみじだより」では毎月、防災特集記事「命のパスポート」を、シリーズで掲載しています。
2023年10月号は「家具の転倒から命を守る」と題し、地震による家具転倒の危険性ののほか、配置換えなど対策方法を紹介しています(6~7ページ)。
地震発生時に家具が転倒すると、小型の家電が飛んできたり、ガラスなどの飛散物を踏んだりして、けがをする可能性もあるほか、最悪の場合、命を落としてしまうことがあります。
そのほかにも、地震発生時の家具の転倒によるリスクとして、通路や扉が塞がれて逃げ遅れる、扉の前に配置していた大型家具などが倒れて扉を開けることができなくなり閉じ込められるなどがあります。
家にいるとき、一番長くいる寝室やリビング、たくさんの食器類や電化製品に囲まれた台所では、家具の配置を見直してみてください。
寝室では自分の寝る位置の近くに背の高い家具や額縁・鏡などがあると危険です。家具の配置換えが難しい場合、寝る向きを変えるだけで、重大なけがを防ぐことができるほか、転倒防止の固定器具などを取り付けることでも防げます。固定器具は、ホームセンターや量販店などで販売しています。
もし、家具などの下敷きになり身動きがとれなくなってしまったとき、まずは落ち着いて状況を理解しましょう。体の状態を確認し、どのような動きが可能か判断します。大声で助けを呼び続けていると、体力を消耗してしまうため、体力の消耗を防ぎながら助けを呼ぶには、手の届く物で近くの壁や床を叩いて音を出すようにします。携帯電話を持っている場合は、着信音やアラームを鳴らせば、近くの人に自分の存在を知らせることができます。
箕面市役所市民安全政策室の中山竜之介さんは、みのおエフエムの番組に出演し、阪神・淡路大震災で経験した、家具の転倒について次のように紹介しました。
「住んでいたマンションの室内では、食器棚が倒れて食器が割れました。当時は6歳で、揺れを感じて父親が覆いかぶさってきて、転倒しそうなタンスから守ってくれたことを鮮明に覚えています。そのときの安心感は、とてつもなく大きいものでした。私も今は息子を持つ親となり、何かあれば守らなければならないと強く感じています」
場所:みのおエフエムスタジオ(船場東2)