「語り継ぐ戦争の記憶」空襲で感じた平和への希望

 

 みのおエフエムでは毎年8月、「語り継ぐ戦争の記憶」と題して、箕面にお住いのかたに戦争体験を教えていただき、ラジオで放送しています。  
 1945年の終戦から78年。戦争を実際に知る人は、年々減少しています。
今年は、5歳のときに、山口県岩国市で終戦を迎えた奥野紀子さん(83歳)に、お話をうかがいました。  
 奥野さんは1940年生まれ。幼少期の記憶に、奉祝国民歌「紀元二千六百年」を歌いながら、遊んでいたことがあり、実際に歌ってくださいました。  
 当時、奥野さん家族は社宅に住んでいて、敷地内のテニスコートを開墾して野菜などを作っていました。
しかし、それでも野菜が不足してくると、家にある着物を持って農家を回り、野菜と交換してもらうことがあったそうです。 食料不足が深刻な時代で、生活を維持しようと努力していたことが伺えます。  
 奥野さんが住んでいた岩国市は空襲が多く、警報が鳴るとご飯をもって防空壕に逃げていたそうです。岩国市内の至るところに空襲の爪痕があり、穴だらけだったと振り返ります。  
 そして、1945年8月6日の朝、広島に投下された原子爆弾の影響は、岩国市まで及びました。その爆風と光は、奥野さんの心に焼き付けられました。  
 玉音放送が流れた日、子どもながらに戦争が終わったことを実感し、「これで空襲から逃げ惑わなくていいんだ」という安堵感があったと話します。  
 奥野さんは「小さい頃がどん底だったので、日本が戦争をしていない今の生活は、本当にありがたい」と、戦争の苦難を経験したからこその思いをお話くださいました。  
 奥野さんのお話は、みのおエフエムで、8月9日(水曜日)10:45、16:10、20:00頃、10日(木曜日)7:05に放送します。放送は、インターネットでもリアルタイムでお聴きいただけます。
☆インターネットラジオへのリンク→ https://www.minoh.net/netradio/

場所:障害者福祉センターささゆり園

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