大阪大学の留学生が、箕面をテーマに研究!成果発表会が行われました

大阪大学箕面キャンパスにある日本語日本文化教育センターでは、留学生を対象に日本語や日本文化をいろいろな角度から理解するための留学プログラム「メイプル・プログラム」を1年間実施しています。昨年9月に来日し、まもなくプログラムを終える留学生たちの成果発表会が、7月11日(火曜日)に行われました。
 当日は19グループが、3カ所の会場に分かれて、それぞれ箕面の課題解決のために取り組んだ成果を、箕面観光ボランティアガイドや箕面船場まちづくり協議会、船場西地区連合自治会を始めとした箕面市のみなさんや、プログラム卒業生などに向けて発表しました。
  「レンタゆずチャリ チャリないけどゆず買いたい」というユニークなタイトルで発表したグループは、留学生はなぜ自転車に乗らないかを調査。買うには値段が高いけれど、身近なレンタサイクルサービスが少ないといった問題が分かりました。箕面船場エリアで、留学生だけでなく、誰でも使えるレンタサイクルサービスを提案し、更にはポイントも溜められるようにしてはどうか、といった具体的な案も発表しました。
 箕面の食品ロスについて調査を行ったグループでは、箕面と日本全体の食品廃棄量などを、グラフを用いて報告。事前に20代~60代の幅広い世代にアンケートを取った結果をもとに、家庭での食品ロスには「消費者側の厳しい目」や「手前取りの不足」といった問題点があると指摘しました。これらを解決するためには、食品ロスの現状やリサイクル方法について、漫画などで分かりやすく伝えることが必要だと訴えました。
 このほかにも、世界各国の料理を作りたいがレシピが分からないといった人に向けて、レシピをまとめたSNSを作成したグループや、急な空き時間を過ごしたり、おすすめの散歩コースを紹介したりするグループもありました。
 各グループとも、分かりやすく流暢な日本語で発表と質疑応答に対応し、緊張していた表情も徐々に明るくなっていきました。発表を終えると、ほっとしたようすでほかのグループの発表を聴き入っていました。
 日本語日本文化教育センター教授で、同プログラムのコーディネーター 小森万里さんは「グループ内で意見が合わなかったり、思うように調査が進まなかったりすることもありましたが、自分たちなりの活動ができていました。ほかのグループの発表を聴いて、良かった点や工夫した点を一緒に振り返り、次の年に繋げていきたいです」と、今回の発表会を終えた感想を話していました。

2023.07.11.tue/箕面市立船場生涯学習センター
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